トーク&試奏&ライブ!盛り沢山で大盛況の1日。
前回特集(松隈ケンタ、デジタル環境特化型ギター「Jimmy Quartett.」完成披露イベント開催!!)に続き、2/4下北沢で開催された松隈ケンタ(SCRAMBLES)のオリジナルギター・ベースブランド「Jimmy Quartett.」の完成披露イベントの模様を最速リポート!開発秘話や裏話が飛び出たトークショー、試奏、SCRAMBLESによるライブ演奏、贈呈式と盛りだくさん&大盛況だったイベントの模様をお伝えします!イベントに行けなかった方、必見です。
※Jimmy Quartett.(ジミーカルテット)ってなんだ?という方はこちら
「muevo /デジタル環境に特化した最強のギターを作りたい!音楽プロデューサー 松隈ケンタが新ギターブランド設立」
音楽制作への情熱が生んだ「モンスターギター」
イベントのスタートはクラウドファンディングサービス「muevo」より上野氏を招いたトークショー。デジタル環境に最適なサウンドとオリジナリティ溢れるデザインを生み出すために様々な研究・検証が繰り返されたことが熱く語られた。職人が一つ一つ手作業で巻き上げた専用ピックアップ、ロングサステインを実現するためのチタンブリッジ、目を引く芸術的なグラデーションカラー、スリムでありながら特徴的なヘッド形状など、普遍的な部分を残しながらも、一つ一つを見直し、刷新し、緻密に組み合わせた結果、現代の音楽制作にベストマッチな怪物ギターが生み出されたのだと知ると、会場からは感心の声が上がっていた。
そのほか音への影響を最小限に抑えるための構造へのこだわりなど多くの点が語られたが、中でも個人的に感動を覚えたのはブランド名についての質問への松隈ケンタの回答。
「ギターは木材、金属、電気、そして人。4つの要素が集まって音が奏でられる。だからカルテット(四重奏)」
ギタリスト、ミュージシャンとして、音楽と真剣に向き合い続けていなければ辿り着けない言葉であり、誰もが納得させられた瞬間だったのではないかと思う。
今後の展望の話題になると「次はドラムを作りたい」と衝撃発言!?が飛び出し、驚きの声が上がるとともにSCRAMBLESの音楽制作への情熱が感じられるトークショーとなった。
今回発表されたのはギター3種、ベース2種。各モデルで非常に個性的な仕上がりとなっている。(ギターはデモトラック有り、サウンドも合わせて聞いてみてほしい)
『JQ-001 LTD』
楽器を持たないパンクバンド“BiSH”とJimmy Quartett.のコラボモデル。 ボディには最高級のキルトメイプルAAAAAを使用し、指板にハカランダをあしらった豪華仕様。 チタンサドルを採用し豊かなサスティンを実現。 リアのみにオリジナルハムバッカーを搭載した、明るくパワフルなサウンドが魅力。今回は初期ロットの特別特典として松隈ケンタ&BiSHのサインが入れられている。
『JQ-001 TE』
デジタル環境に合わせてチューニングされた、ジミーカルテットの基本モデル。DTMやモデリングアンプなどに通しても細くならない、ガッツのあるサウンドが特徴。もちろん真空管アンプにもベストマッチ。美しいグラデーションはステージでのアピール力も抜群だ。
『JQ-002 PR』
PRタイプは低音を重視した極太モデル。トラック数の多い、現代のバンドサウンドにも埋もれない芯の強いサウンドはライブ、レコーディングなど様々な環境で抜群のパフォーマンスが期待できる。写真のモデルのピックアップはハムバッカーだが、P90タイプのピックアップもオーダー可能でそちらも相性バッチリとのことだ。
『JQB – 001』
ハカランダ指板、トップに豪華なキルトメイプルAAAAAをあしらったPBタイプの限定ベース。音質劣化を最小限にするため、思い切ってヴォリュームノブを取り払った、男らしい骨太モデル。
『JQB-002』
”中低域”に、こだわったスタンダードモデル。中低域は粒立ちを揃えるのが非常に難しいところでありながら、アンサンブルにおいて、芯のあるサウンドを担う重要な部分。アンプやプラグインではなかなかごまかしがきかないこの帯域をふくよかなにすることに重点が置かれている。写真はJB・アクティブパッシブの切り替えタイプだが、PBタイプや5弦モデル、パッシブモデルもオーダー可能。
※JQB-002に限らず、ジミーカルテットの商品は全てセミオーダー。PUやパーツなどは好みに合わせてチョイスすることができるとのこと
ギター・ベースの次は「エフェクター」が開発進行中
お待ちかねの試奏タイムでは専門スタッフの解説がありつつ、さらにスタジオという大音量を出せる環境だったこともあり、各々が思う存分に試奏し、いたるところですごい!と驚きの声が上がっていた。ギター/ベースのほか、開発中のエフェクターの試奏も行われており、プロトタイプであったにも関わらずこちらも試奏者に溢れていた。
「アンサンブルで生きる」サウンド
そして試奏タイムの後はSCRAMBLESによる製品を使用してのバンド演奏が行われた。アンサンブルにおいても強烈なサウンドを体感できた他、なかなか珍しい松隈ケンタのボーカル姿を見れるということもあり、ミニライブとは思えない盛り上がりとなった。
記念すべき初号機を手にしたのは3名
そして最後には贈呈式が行われ、松隈ケンタから感謝の言葉とともに初期ロットの3本が購入者へと手渡された。
気になる購入方法は
現状はSCRAMBLESが運営する東京、下北沢の楽器店「リトルバイテック」での限定販売・受注生産。
LITTLE BY TECH(リトルバイテック)
〒155-0031 世田谷区北沢2-12-2 レインフォレストビル2F
Tel:03-6450-9988
Mail:tech@scrambles.jp
HP:http://scrambles.jp/tech/
今回紹介したギター3点は既に販売済ですが、ベース2点は現在(17年2月5日)在庫があり店舗で実物を確認することができるとのこと。興味がある方は急いで店舗に足を運ぶか、事前に問合せをしてみることをお勧めします。
Jimmy Quartett.(ジミーカルテット)
HP:http://jimmyquartett.guitars/
平シンジ
【SCRAMBLES】音楽クリエイターとして楽曲提供と音楽情報サイト「クリラボ」編集長。
Twitter : @shinjiro69