世界中にたくさんのアンプがある中…どのリハーサルスタジオでも置いてある定番ギターアンプといえば!「ローランド JC-120」と「マーシャル JCM2000」です。
この二機種、同じギターアンプでも出せる音が全然違います。意外と知らない!?その違いを紹介します!JC-120 Jazz Chorus【通称:ジャズコ】
・トランジスタアンプ※
・癖のない綺麗なクリーンサウンド
・世界に誇るMade in japan
※トランジスタアンプ 別名「ソリッド・ステート」 信号の増幅にトランジスタという電子部品を使っているアンプ。
JCM2000【通称:マーシャル】
・真空管アンプ※
・太くて暖かみのあるサウンド
・イギリス生まれ
※真空管アンプ 別名「チューブアンプ」 信号の増幅に真空管を使っているアンプ。
ジャズコの強み(対マーシャル)
●とにかくタフ!
JC-120は壊れる寸前まで同じ音が出せると言われています。一定期間でヘタって交換が必要になる真空管に対してトランジスタはほぼ永久的に使えるのでかなり長い間、同じ音を保って使用できます。
●圧倒的に安価!
トランジスタは安くてほぼ永久的な寿命を持つので、アンプ自体が安いのと、一度購入してしまえばメンテナンス不要で維持費もかかりません。(JC-120しか置いていない会場があるのは、もし壊れても替えを用意しやすいといった利点があるからだったり…?)
●透明感のあるクリーンサウンド
イントロの美しいクリーントーンはJC-120ならではです。
●エフェクターをつないだ際に音作りがしやすい!
音にクセが無く、エフェクターの効果が分かりやすいので、音作りが容易です。
マーシャルの強み(対ジャズコ)
●太くリッチなサウンドを出せる!
真空管特有の「音のコシ」や「粘り」はトランジスタに比べて圧倒的です。
●クリーン〜ディストーションまで幅広いコントロールが可能!
クリーンはもちろんのこと、真空管に強い電圧をかけてオーバードライブさせることでROCKな雰囲気の歪みサウンドを出すことができます。
●ピッキングに対する音の変化が大きい!
ピッキングの些細なニュアンスまで拾ってくれるので、テクニック次第でエフェクターを使わなくてもサウンドを変化させられます。
どちらがいいアンプか?
ずばり答えはありません。
ジャズコはジャズコの、マーシャルはマーシャルの「良さ」があります。ギタリストたるもの、ジャンルやプレイスタイルによって様々なアンプをチョイスして、表現の幅を広げて行きたいですね!
その他の代表的なギターアンプ
○VOX
この記事を書いたのは:井口イチロウ
SCRAMBLESでは作曲、アレンジ、ギター、シンセプログラミング等を担当