10/30にNative InstrumentsよりTRAKTOR KONTROL S8が発売されました。
DJ御用達アイテムであるTRAKTOR KONTROLシリーズの新機種ということで注目しているDJの方達も多いかと思います。
今回、有り難い事に発売前のTRAKTOR KONTROL S8を触らせてもらえるという事でNative Instrumentsさんにお邪魔してきました。
本来、機能説明をしていただくだけの予定だったのですが、攻めたコンセプトのニューアイテムに我々クリラボ取材班は時間を忘れエキサイティングしてしまいました。
↑NI高橋さん(中央) 今回も非常に丁寧に解説してくださいました。
TRAKTOR KONTROLとは
DJ御用達ソフトであるTRAKTORを操作するハードウェアでターンテーブルやミキサーが一体化しており、オートシンク機能により二つ以上の異なる楽曲のテンポを自動的にあわせたり、予め登録していたキューポイントにボタン一つで移動できるHOT CUE機能など、DJプレイに欠かせないソフトウェア機能を感覚的に使用できるナイスなハードウェアです。
TRAKTOR KONTROL S8にはTRAKTOR SCRATCH PRO 2も付属しているので買ったその日からDJプレイが可能です。
TRAKTOR KONTROL S8の新機能
タッチセンシティブ・コントロール
↑BROWSEの下にあるノブがタッチセンシティブ・コントロール
ノブの部分がタッチセンシティブ・コントロールと呼ばれる機能により、触れただけでブラウザが表示されたり、予め指定したエフェクトなどのパラメーターを呼び出したりする事が可能で従来のTRAKTOR KONTROLの場合はボタンを何回か押して表示させていたので時間が短縮になります。スピードが求められるDJにとって、直観的操作が可能なこの機能は非常にありがたいですね。
多数のエフェクト、便利機能も搭載
トラックのFREEZEやFLUX機能を利用してリズムを簡単に再構築したり、指定した場所を繰り返すLOOP機能など、ものすごく便利な機能が目白押しなので買ったその日から熟練のDJの技を再現し放題です。
また、30種類以上のFX,フィルターも搭載されているので自分だけの音を感覚的に作成できます。
4+4 Remix Deckコントロール
予めチャンネルに楽曲を登録、パフォーマンス・パッドにそれぞれ声ネタなどのサンプルを登録したり、リアルタイムで演奏した音をTRAKTORのREMIX DECKにサンプリングする事もできるので、その場のひらめきを直感的にパッケージングできます。
リミックスをメインにする方はこの機能だけで十分に購入する価値があると思いますよ。
タッチストリップ
TRAKTOR KONTROL S8にはターンテーブルの代わりにタッチストリップが搭載されています。パフォーマンス・パッドの下にあるこの部分をこする事でスクラッチ※もできます。(※再生停止時のみ)
指のスピードに合わせて動作するので従来のスクラッチプレイも思いのままです。スクラッチ以外もキューポイントの移動など多くの操作が可能です。
2画面のフルカラーディスプレイ
2画面になったおかげでPCの画面を見る事なく、ハードウェアだけで十分に操作可能です。画面もめちゃくちゃ奇麗なので暗いクラブでの操作の大きなアドバンテージになりますね。
プロ仕様の4chミキサー搭載
4chのミキサーが搭載されているのでその場で簡単にミックスが可能です。
マイクを指してボーカルやMCにサンプリングしたりエフェクトをかけたりも自由自在です。
また、独立したミキサーとしても機能するのでTRAKTOR KONTROL S8にほかのDJ機材を接続してプレイする事なども可能です。
24bit-48kHz対応の高音質、XLR/RCA等の豊富なアウトプット
ついにXLRに対応しました。これで箱にある大きなスピーカーに高音質で接続ができます。今まで非搭載だっただけに、これは嬉しいですね。
総評、DJだけじゃなくアレンジャーやバンドマンにもおすすめ!
アンプシミュレーターをかましたギターを接続したり、予めサンプルを仕込んでリズムトラックを作成したり、DJプレイ以外にも自分のアイディア次第で無限の使い方が可能です。TRAKTOR KONTROL S8を使用する事で新しい何かが生み出せるんじゃないか。そんな予感すら感じさせてくれるすごいプロダクトでした。
Native Instruments http://www.native-instruments.com/jp/
文:井口イチロウ
SCRAMBLESでは作曲、アレンジ、ギター、シンセプログラミング等を担当