クリラボ

【THE検証】ベース「ピックと指」奏法による音の違い!

 

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ピック弾きと指弾きとは?

ピック弾き=ピックと呼ばれる弦楽器を演奏する為の道具を使って、弦を弾いて音を出す奏法のこと

指弾き=指で弦を弾いて音を出す奏法のこと、一般的には人差し指と中指を用いるが、親指を使うこともある

音の違いを理解している人は意外と少ない!?

バンドの練習やレコーディング中に、ベーシストからこの曲はピック、指どっちのイメージ?なんて聞かれたものの、答えられず…とりあえず好きな方でお任せします〜、なんて答えてしまった経験がある人、結構いるのではないだろうか。

ベーシストには悲しいが、意外と音の違いは知られていない(知ってるふりをされる)のが現実…でもそれでは良い作品が出来ないかもしれないではないか!?

そこで今回クリラボでは、SCRAMBLES平&坂内”Nori-P”孟紀のベーシストコンビで、ベーシストでない方や駆け出しベーシストに向けて、エレクトリックベースにおける、「奏法による音の違い」を検証した。taira_nori

(L→平 R→坂内)

検証方法

・同じベースで同じ曲を「ピック」と「指」で演奏&録音 

・曲はタイプの異なる2曲を使用(60’sROCK系&FUNK系)

・使用したベースはFender Precision Bass

・指弾きは、人差し指と中指でのピッキング

・ご覧の方にも検証頂けるように検証データを用意

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検証データ

曲①60’sROCK系

【ピック】

 

【指】

 

曲②FUNK系

【ピック】

 

【指】

検証結果

【ピック】

・低域が少なく、ピックと弦が擦れる際に生じる高域のギラっとした質感が特徴的

・アタックが強く、歯切れが良い

・低域の被りが少ない分バスドラムの打撃感が強調される

【指】

・帯域が広い、特に低域が豊かで、高域は少なめのファットなサウンド

・角の無い音なのでアタックは控えめだが、音粒が大きいのでロングトーンなど一音のインバクトが強い

・ピックを介さないため、細かいニュアンスが出る

アンサンブルでの実際の使い分け

ピック弾きは中高音域にピークがあり、ボーカルやギター、ドラムなど他のパートと音が分離し易い。そのため、帯域的に他の楽器へ影響を少なくしたい場合にオススメ。ただ、逆に低域が不足しがちなのでEQでの補正が必要になることもあるので注意!

指弾きは帯域が広いので、バスドラムに寄り添い、ギターと一体化して全体を分厚いサウンドにする。ただ、逆に音作りで他のパートが入るスペースを作る必要があり、これに失敗すると他のパートをマスキングしてしまい、特定のパートが聞こえない!ことも起こるので要注意!

検証は以上となるが皆さんはどう感じただろうか??コメントについてはあくまで検証員の意見なのであしからず。

 

検証員

平シンジ(SCRAMBLES)

音楽クリエイターとして楽曲提供と音楽情報サイト「クリラボ」編集長。

Twitter :  @shinjiro69

坂内”Nori-P”孟紀(SCRAMBLES)

ベーシストとしてBiSH、POP等様々なアーティストのレコーディングへ参加する他、作曲家としても活動中。

Twitter : @take_4bass

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