【THEレビュー】FRIEDMAN/BE-OD
・アンプライクな太い音
・歪みの調整幅が広い
第一印象はとにかく太い!歪みペダルでありがちな、エフェクター臭さ(低域の細り、不自然なギラギラ感)が無く、アンプの歪みに近い、芯の強い音。コンセプトが「どんなアンプでもフリードマンアンプの音になる」なのでそのままですが、同じようなコンセプトのマルチエフェクターやアンプシュミレーターなど比べて断然アンプサウンドに近いです。
また内部にゲイン調整機能があるので、歪みの調整範囲が広く、クランチ~ハイゲインまで対応できます。ちなみにゲイン0でも歪むのでブースターとしては使いづらいかも。(そもそもこれをブースターとして使う人は少ないと思いますが。。。)
ただコンセプトの通り、フリードマンの音にしかならない、ので頭に入れておかないと後悔すると思います。ハイゲインと言っても、メサブギー、エンゲルのようなモダンな感じではなく、あくまでフリードマン=マーシャル系のハイゲインです。
また、当然ですが実機のヘッドアンプと比べると音の密度や迫力は劣ります。とはいえサイズを考えればかなり完成度が高いので、ヘッドアンプは持ってないけどフリードマンの歪みを出したい、今のアンプの歪みがイマイチだけど買い換えるのもな…と感じている人、宅録でプラグインのアンプシュミレーターの音に満足していない人、は試してみては!?これで実売3万円以下はかなりコスパ高し!
『こう使う!』
実際の使い方としては、かなりアンプライクなので歪みエフェクターというよりはペダルプリアンプ的に考えたほうが使いやすくなります。クリーンをアンプで作り、その上で歪みはこのペダルでつくり切るような使い方(歪みはペダルに任せてしまう)がこのペダルのおいしいところを生かせます。もう一段強い歪みが必要なら別でブースターを入れるのもアリです。正直、ライブでも小さ目の箱なら、ミニヘッドとこれで十分いけます。(もちろん音圧など絶対的にフルサイズヘッドよりは劣りますが、、、そこは環境に応じてということで)使い慣れてるならライブハウスのアンプを使っちゃってもいいでしょう。DTMなら、ギターとインターフェイスの間にかませるだけでかなりアンプっぽくなりますが、自分ならプラスでミニヘッドとダミーBOXをかませて、必要ならプラグインでキャビネットシュミレーターをいれます。こうするとかなり太い音が録れるので、ほんとにラインか!?と驚きますよ!
『聴いてみよう!』
・「クランチ」「ハイゲイン」の2パターン
・使用機材と接続
「レスポール⇒フリードマン⇒ミニヘッドアンプ(15w)⇒ダミーBOX⇒PC」
最近はやりのミニヘッドを使いつつ、DTMを想定してラインREC!おまけでプラグインのアンプシュミレーターの音も入れているので気になる人は聴き比べてみてください!
『これだけは注意!』
電池駆動ができないので電源アダプタがない人は新たに手に入れる必要があります。このときの注意点として、必ず「安定電源タイプ」のものを選んでください!非安定タイプだと内部の部品に負荷がかかり寿命が短くなります(最悪すぐに壊れる)。どんなエフェクターでもそうですが、電源アダプタの種類には気をつけましょう。不安な人は楽器屋さんで使えるものを選んでもらうのが安全です。
平シンジ
【SCRAMBLES】音楽クリエイターとして楽曲提供と音楽情報サイト「クリラボ」編集長。
Twitter : @shinjiro69