クリラボ

【THE検証】ギター「ストラトとレスポール」音の違いに迫る!!

crelab_kensho_top_7音の違いを理解している人は意外と少ない!?

エレキギターと言うと、ほとんどの方がイメージするであろう「ストラトキャスター(ストラト)」と「レスポール」タイプのギター。

ミュージシャンにとっては超有名なこれらですが、実は…見た目以上の違いは分からない、なんて方いませんか!?

そこでクリラボでは、ギタリストでない方やビギナーギタリストに向けて「ストラトキャスターとレスポールの音の違い」を解説します。

ストラトはFender、レスポールはGibson

どちらもギターの名門ブランド「Fender」と「Gibson」から発売されている製品で、英語表記は「Stratocaster」「Les Paul」。発売年は、レスポールが1952年、ストラトが1954年となり、レスポールのほうがちょっと年上です。kensho_07_f_g

それぞれの特徴

【ストラトとは?】st・シングルコイルタイプのPUが3ケ付いており、パワーはあまりないが、繊細で幅広い音作りがしやすい。

・ネックが細めで重量も軽い。

・ハイポジション(音程の高い部分)が弾きやすい。

・アームが付いているのでアーミング奏法ができる。

・代表的プレイヤー ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックなど。ロック〜フュージョンまで幅広いジャンルで活躍しているが、本来はカントリー・ミュージックで使用することを想定されていた。

【レスポールとは?】※ここではstandardモデルを紹介しますles・大きめのダブルコイルPU(ハムバッキング構造)が2ケ付いており、パワフルで甘めの音。

・ネックは太めで重量も重め。ただその影響もあり、音も太い。

・代表的プレイヤー スラッシュ(ガンズ・アンド・ローゼズ)、ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)、ゲイリー・ムーア、ジョー・ペリー(エアロスミス)、松本孝弘 (B’z)など。ブルース〜ロックまで広く愛用されているが、ハード/メタル系など激しい歪みサウンドを求めるジャンルでも使用されることが多い。

一般的には、女性や手の小さい人は、弾き易さ・音づくりの幅広さからストラトを選ぶ人が多いです。強い歪みサウンドが必要な人はレスポールがよいでしょう。

検証

・同じ曲を「ストラト」「レスポール」で演奏&録音

・曲はタイプの異なる2曲を使用(①ロック系&②オシャレ系)

・アンプ、エフェクターは同じセッティング

・ご覧の方にも検証頂けるように検証データを用意

検証データ

曲①ロック系 

【ストラト】

【レスポール】 

 

曲②オシャレ系

【ストラト】

【レスポール】

検証結果

【ストラト】

・レスポールに比べて高域が強く、全体的に引き締まった硬質なサウンド

・歪ませるとジャキッとした切れ味鋭いロック系サウンドに。

・音量は小さめ。

【レスポール】

・ストラトに比べて低中域が強く、柔らかく甘めなサウンド。

・歪ませるとガツンとした塊感が強いパンク系サウンドに。

・音量は大きめ。

総評・注意点

ストラトはクリーンでも歪みでも、きらびやかでヌケやすい音色が特徴。また大きなクセがない素直なサウンド特性からアンプやエフェクターの効果が表れやすく、多様なサウンドを出せるので、ロック〜ポップまで幅広いジャンルで使いやすい優等生と言えるでしょう。

レスポールは太くてアグレッシブな歪みサウンドと柔らかいクリーンサウンドが特徴。6弦ローポジションのブリブリ感やアルペジオの甘いトーンは、少し癖がありますが、これこそレスポールならではの魅力でしょう。ただ強く歪ませる時は低域の扱いに注意!気持ちよいからと歪みを強くしていくとベースの音域と被ることがあるので、その際はEQで削って調整しましょう。※バンドはアンサンブル!他の楽器との音量・音域のバランスに気をつけましょう。

多々違いはあるものの、どちらも王道と言われるだけにセッティング次第でジャンルを問わず使えるギターなのは間違いありません。自分の表現に合った相棒に出会えるといいですね!

検証は以上!皆さんはどう感じたでしょうか??サウンド作りの参考になれば幸いです。コメントについてはあくまで検証員の意見なのであしからず。

検証員

平シンジ(SCRAMBLES)

音楽クリエイターとして楽曲提供と音楽情報サイト「クリラボ」編集長。

Twitter :  @shinjiro69

演奏協力:ヨーラ

ベーシスト、ギタリスト。アーティストのサポート、バックバンドでの演奏、ジャムセッションでのホストプレイヤーの活動が中心。最近は楽曲提供も開始。そして2014年に結成した、自身初のプロジェクト「モノノファイヤー」では、ベースだけにとどまらずボーカル、ギター、作詞作曲も手がける。ベースという楽器に固執せず、幅広い視野で良い音楽を作り上げていくのが信条。(オフィシャルサイト

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