スティックの握り方には大まかに「レギュラーグリップ」と「マッチドグリップ」の二種類があります。
詳しい握り方解説の前に、まずこの2パターンの基本的な持ち方を紹介します。
・レギュラーはジャズ向き。
・マッチドはロック向き。
これがどの媒体にも載っている基本的なスティックの握り方です。今回は使用者が多いマッチドグリップの「スティックの握り方」を説明します。
初めてスティックを握る方もこの通りやれば、プロと同じ握り方になります。出来れば自分でもスティックを持ちながら見てみて下さい。
①親指と人差し指でつまむ
まず、親指と人差し指でスティックをつまみ、その状態で太鼓をポーンポーンと叩いてみます。
※皆さんがイメージする「叩く!」というよりは、ただ、スティックを落として鳴りを確かめてください。
スティックが落とした反動で上にバウンドしたら正解です。絶対に力を入れないこと!
②支点の位置を固定する
スティックをつまんでいる親指と人差し指の支点の位置を上に下に移動してポンポンポンポンと音を確かめ、一番太鼓の鳴りがいいところでつまむ支点の位置を固定します。
③握るというよりも、添える
ここではじめて中指、薬指、小指を閉じます。
スティックの長さによっても多少誤差はありますが、大体この辺りです。
ここは握るというよりも、添えるだけです。このようにかならず遊び(空間、隙間)ができるようにしてください。叩いた際も同様に遊びは残したままです。(実際に叩くと遊びを残すのが難しいです!!太鼓を叩いた時に力が入って握りこみすぎることが自分もよくありました。)
④打面から1cmをキープ
最後は八の字に構え、打面から1cm程度離し完成です!(※スティックを握る際は力を入れすぎないように軽く握ってください)
※どんなフレーズを叩いてもかならずこの位置にスティックが戻ってくるようにします。
実際に太鼓を叩く際は、叩いた反動でスティックが上に戻ってくるので、このリバウンドを中指薬指小指で触れて抑えてあげて、打面から1cmのところで止まるようにします。
このとき、大半の人が押さえつけすぎて力を入れてしまいますが、かならず脱力した状態はキープでほんのわずかな力で止めてあげてください。この力の入れ具合で音が大きく変わります。
豆知識
よく手の中でスティックがくるくると回転してしまうけど、これはいいのか?と聞かれることがありますが、安心してください!それが正しいです。
スティックの持つ位置を下にして長く持つことで大きな音に!逆に短く持つと繊細な音を表現しやすくなります。
ドラムロール(マーチングでよく使うザーっと鳴る技)の際は短く持てば格段にやりやすくなります!
以上「スティックの握り方」でした!
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若山稔之【SCRAMBLES】
Convenienceのドラマー。SCRAMBLESではBiSHやPOP等、他様々なアーティストのレコーディングやライブサポートで活躍中。またGHOST ORACLE DRIVEのメンバーでもある。
Twitter @toshikunorz