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【THE対談】「CHOKKAKU × 松隈ケンタ」3/3

【THE対談#001】

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誰もが知るヒット曲の数々を手がけるアレンジャー界の”重鎮”CHOKKAKU氏と、彼に見いだされプロデビューした新気鋭のクリエイター 松隈ケンタ(BiS etc…)による師弟対談がついに実現!! 25年ものキャリアを誇るCHOKKAKU氏の音楽に対する想いから、サウンドメイクの方法、他では聴けない裏話まで、2人の関係だからこそ話せる本音でたっぷりと語って頂きました。全世代の音楽人必見です!! DSC_0269 (2)

第3回【プロになるには?編】

ここまで音楽制作に関して伺ってきましたが、ここからはプロとして活動されているお二人に、プロとは何か、プロなるには何をすべきなのか、というところをお聞かせ頂ければと思います。

CHOKKAKUプロになるにはどうしたらいいですかってよく聞かれるけど、プロにはすぐなれるんだよね。昨日までアマチュアだったけど、今日からプロになりました、ぐらいのもので垣根が高いものではない。でも、なるのは簡単だけど維持をすることが一番難しい。一回プロの道に乗ったとして、それをそのままずっとサラリーマンの退職ぐらいまで続けるとしたら、相当なエネルギーが必要だし、常に勉強しないといけないよね。乗ったら最後、誰が最後まで残れるか…みたいな。笑

松隈厳しいレースですよね。ちなみにCHOKKAKUさんはプロになって何年ですか。

CHOKKAKU25年かな。周りの同期のアレンジャーとか見えなくなってきた。

チキンレースのようなものだと。それを25年間続けてきたというのは本当にすごいことだと思いますが、振り返ってみて、まず思うことはなんでしょう?

CHOKKAKU努力を続けてきたことかな。アレンジャーになったとき、たぶん一番最初にいなくなるやつだろと思われてたと思う。すぐ消えるだろこの才能じゃ、って。でもそれが逆に良かったんだと思う。周りが出来る人ばかりだったから一生懸命、努力したし、出来ないから色々やんなくちゃいけないなって思ったから。

努力をする中でも大事だと思うのはどんなことですか?

CHOKKAKU何にでも興味を持つことだよね。落ちてる物を拾う。失敗する人の多くは落ちてるものに一切見向きもしない。アイデアのヒントっていくらでも落ちてるのに。全力で周りを見て、“何が起ころうとしてるのか”ってことに目を向けることだね。あとは、昔は良かったと言わない。笑とにかく次に起ころうとしてることにしか目を向けないようにしてるかな。

DSC_0282少し内容を音楽的なところへ変えて、海外はアーティスト自らが、求めるサウンドが得意なプロデューサーにオファーを出すのが主流ですが、お二人はどんな依頼のされかたが多いですか?

松隈CHOKKAKUさんクラスになれば、CHOKKAKUさんの音って有名だから発注する側もそれを分かってお願いしてくるんでしょうけど、僕の場合はまだまだ自分の売りのサウンドとは違う依頼をいただく場合もありますね。元々ROCKをやってて、その流れでROCKサウンドのアイドルとしてBISをやってきたんですけど、最近いただいた依頼では、アイドルっぽいBメロで!とか言われて、アイドルっぽいって何なのか正直分かんない。笑 あとBISはドラムがうるさいサウンドが特徴の一つだったんですけど、ちょっとおとなしめのドラムで、ってお願いされたりとか。

CHOKKAKU

松隈それが嫌とか思ってるわけじゃないですよ!? むしろ自分にとっては、新しいジャンルに挑戦させてもらえるってところで+の側面が大きいですから。クリエイターとしては、今の状態ってほんとに恵まれてるなと感じてます。

最後になりますが、これからプロを目指す方達へアドバイスがあればお願いします。

CHOKKAKU月並だけど、とにかく失敗を恐れないで、人がやってないことを思いっきりやってみること。それで思いっきり失敗してみる。誰もやってないこと、ってところが大事で、そのとき結果が出なくても誰かが興味を持ってくれて次に繋がるから。

松隈失敗してもいいから振り切っていくってことでしょうね。

CHOKKAKUダメだったらもとに戻ればいいんだから。 まずは振り切ったのものを作って、驚かせたり、感動してもらったりするのが先決。常に失敗する気持ちで続けて行くのが成功への一番の近道だと思うよ。

DSC_0290  お2人ともお忙しい中ありがとうございました!

CHOKKAKU 

広島県出身。 FLEXでバンドエクスプロージョン世界大会に出場 解散後は主にアレンジャー、プロデューサーとして活動。 SMAP/KinkiKids/JUJU等、手がけたヒット曲は多数。日本有数のクリエイター。

松隈ケンタ 

福岡県出身。 ロックバンドBuzz72+を率いて上京、2005年avextraxよりデビュー。CHOKKAKUのプロデュースにより4枚のCDを発表。 バンドの休止後に作家として楽曲提供を始める。2011年、音楽クリエイターチーム「SCRAMBLES」を結成。 柴咲コウ/中川翔子/BiSサウンドプロデュース等

THE対談#001「CHOKKAKU × 松隈ケンタ」

編集 /平シンジ インタビュー/ Schtein&Longer

編集長コラム「平シンジの音バカ」はこちらから!

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