アーティストのみなさん
歌詞について作詞した人にお任せ状態になってませんか?
特にバンドの楽器隊の方だと割と多いんじゃないかな、と思います。(自分のパートのフレーズや構成などを考えることにいっぱいいっぱいでそこまで気が回らないとか)
でも、自分が音楽を聴く時を思い返してみてください。ジャンルにもよりますが、ほとんどの場合、
一番耳に入ってくるのはボーカル、その次に自分の担当楽器、じゃないかと思います。
つまり、ほとんどの人は、歌とその歌詞をメインに音楽を聴いています。特に歌詞は、聴き手がもっとも読み取って共感したい部分。音源はボーカルが聴き取りやすいようにミックスされているし、歌詞カードがあるのはそこに意識が集まるからです。
そんな中、いくら素晴らしい演奏だとしても、曲のなかで一番注目される部分がおろそかになっていたら…かなり本末転倒だと思いませんか?ましてや、聴く人は楽器経験が無い人の方が多いはずなのに。
もちろん!いい演奏は大切です。リズム隊のコンビネーションがバッチリ合っているほうが気持ちよく聴けます。ギターソロはかっこいいほうがいいです。
でも誰のために音楽をやっているのか?
ちょっと大げさですが、聴き手に意識を向けてみると、あれ、力の入れ方違ってたかな?なんてことに気付くときがあります。
そして不思議なことに意識を変えると自分のパートのアイデアも浮かんできたりします。
バンド、ユニット、どんな形式であれ、音楽を通して伝えたいこと、感じて欲しいことがあるなら、歌詞は一番わかりやすい表現です。聴き手との間に距離を感じている…なんてときは一度歌詞について見直してみるといいですよ!(ジャイアン的思考の人は除き…)
平シンジ
【SCRAMBLES】音楽クリエイターとして多方面へ楽曲提供を行うほか、音楽情報サイト「クリラボ」編集長としても奮闘中。
Twitter : @shinjiro69