こんな記事を見かけたので↓
(セカイノオワリのさおりは絶対音感?相対音感?その違いとは?)
作曲家=絶対音感、のイメージがあるようですが、そんなことはありません。
実際に活躍しているアーティストやバンド、作曲家でも絶対音感を持っている人はそう多くない!?と思います。
・これから作曲をしてみたいけど絶対音感がないとダメ?
・子供に楽器をやらせようと思うけど絶対音感は必要なのか?
安心してください、絶対音感が無くても音楽は十分にできます!
作曲を含めて音楽制作を楽しむには「相対音感」があると良いとされています。
絶対音感と相対音感とは
絶対音感=特定の音程を記憶していて、聴いた音の音程を他の音と比較しなくても音名で判断できる能力
相対音感=基準になる音程の音と比較することで、音名を判断できる能力
絶対音感は「ド」の音が鳴れば「ド」として聴こえますが、相対音感は「ド」だけでは何の音かわかりません。
ただ、「ド」の後に「レ」が鳴れば1音分、音が上がった!と認識できます。
絶対音感は幼少時に訓練をしないと身に着けることが難しいですが、相対音感は大人でもトレーニングでその能力を伸ばすことができると言われています。
なぜ作曲に絶対音感は必要ないか?
・作曲はメロディーを主にした音の流れ(音を“いつ”“どれぐらい”上下させるのか)を考えることなので、音名を判断する必要がない
・必要なのは“どれくらい”上下差があるかを判断できる相対音感
・自分も絶対音感はないが作曲できるから。
相対音感があると、キーとなる音を中心に楽曲中の音や和音を聞けば、その音の役目や機能が分かります。
近代音楽における作曲はメロディーのほかにコード(和音)を付けることがほとんどなので、相対音感が優れていると、メロディーを生かすコード付けができ、より高度な作曲をすることができるようになります。
カラオケでキーを変えても歌えるようならある程度は相対音感があるので、作曲をしていくなら相対音感を伸ばしていくと良いと思います。
また、絶対音感があることで、最近のポップスではよくある転調(移調)の際に違和感を感じたり、音楽以外の音(サイレンなど)も音階に聴こえて不快になることもあるようなので、音楽を聴くことや日常生活のことも踏まえて考えると、作曲には無くてもよい能力と言えるでしょう!(クラシックを専門にするならアリかもしれませんが)
ただ!作曲に何より大切なのは「音を“いつ”“どれぐらい”上下させるのか」を考える能力です。
これは音感とは少し別の能力になりますが、長くなるので…これについてはまた今度!